コレクション Collection

東京都庭園美術館では、建物公開事業に活用するため、旧朝香宮邸やアール・デコ様式との関連を有する美術品や資料を収集・保管しています。このページでは、東京都庭園美術館が収集・保管している美術品・資料等をご紹介しています。
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In its quest to put the Former Residence of Prince Asaka to its best possible use, the Tokyo Metropolitan Teien Art Museum is engaged in creating and maintaining a collection of artworks and documents pertaining to Art Deco and the Residence itself. The Collection is a database listing the materials and artworks in the Museum’s collection.

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作品情報Identification
  • 作品名 Title :

    花瓶

    Vase with design of the Minotaur

  • 作者 Artist :

    ジャン・マヨドン
    Jean Mayodon

  • 制作年 Date :

    1940年頃
    c.1940

  • 寸法 Dimensions :

    30×20㎝

  • 収蔵番号 Collection Number :

    2015-0226-01

  • 数量 :

    1

  • 素材技法 :

    磁器、エナメル絵付

  • タグ :

    1940年代 / アール・デコ / 陶磁器 / 古典主義

作家解説

ジャン・マヨドン(Jean Mayodon, 1893-1967)
画家、陶芸家。セーヴル生まれ。幼少期より芸術家としての教育を受け、1912年にイギリスに遊学して初めて陶芸に触れ、自宅にある窯場を利用して制作にあたった。ギリシア、ペルシア、中東の造形主題を取りいれて、独自の作風を確立させた。特に射手、裸体や動物などを好んで用いた。花瓶や皿のようなテーブルウェアに加え、公共建築の計画にも積極的に関わり、火葬場、噴水、野外彫刻などにも取り組んだ。
1920年からサロン・ドートンヌ、1922年より装飾美術家協会サロン、1936年からサロン・ド・チュイルリーに出品し、パリにあるゲオ・ルロー・メゾンでも展示を行った。彼の手がけた仕事の中には、ノルマンディー号やフランドル号、パストゥール号等豪華客船の磁器製パネル壁画なども含まれる。1934-39年に国立セーヴル製陶所の芸術顧問として雇われ、1941年には芸術監督も務めた。1935-37年に、リセ・エリザ・ルモニエにて、磁器を教えた。

作品解説Descriptions

ギリシア神話に主題を取った、マヨドンによる磁器製花瓶。胴部分から注ぎ口にかけてくびれており、上部に簡素な縁がついている。胴部には上向きの持ち手が左右に付いており、高台がついている。素地には、金で描かれたひび割れ模様の中に、白い斑点が描き込まれている。胴部分中央には、ギリシア神話に出てくるミノタウロスと、その手から逃れようとする、赤いマントを羽織った女性の姿が、エナメル絵付けで描かれている。背景地に人物像が浮かび上がるように見え、単純化された線ながら躍動感ある人物の描き方は、マヨドンらしい表現となっている。

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