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建物公開2025 時を紡ぐ館

会期

202567(土) - 824(日)

時間

10 18

(入館は閉館の30分前まで)
会場
東京都庭園美術館(本館+新館)
休館日

毎週月曜日

ただし7月21日、8月11日は開館、7月22日、8月12日は休館
観覧料
オンラインによるチケット事前予約制を導入しています。チケット予約開始日は決まり次第お知らせいたします。
観覧料一覧
一般 団体
一般 1,000円 800円
大学生(専修・各種専門学校含む) 800円 640円
高校生・65歳以上 500円 400円

概要

幾重にも織りなされてきた時代を紐解く

東京都庭園美術館の本館は、1933年(昭和8)に朝香宮家の自邸として竣工しました。竣工時からの改変はわずかで、当時の様子を良好な状態で伝えることから、国の重要文化財に指定されています。
1983年(昭和58)に美術館として開館して以来、旧朝香宮邸の建築空間を生かした展覧会を開催してきました。年に一度の建物公開展では、特に素材や技法、意匠など、建築そのものに注目しながら、毎回様々なテーマを設け、当館の建築としての魅力を紹介しています。今回は、旧朝香宮邸における建築空間の「機能の変遷」に着目します。

この建物は現在に至るまで、時代の潮流と共に幾重もの歴史を紡いできました。
朝香宮家が過ごした邸宅としての14年間。
吉田茂元首相が政務の場として活用した7年間。
国の迎賓館として、数々の国賓をもてなした19年間。
民間の催事施設として、多くの人々に開かれた7年間。
そして今、美術館として42年目を迎えるこの建物は、時代ごとにどのような機能や役割を果たし、人々と共生してきたのでしょうか。

本展では、各時代を彩るゆかりの作品や写真・映像資料を通して、建物の記憶を紐解きます。また、建物自体の魅力を存分にお楽しみいただけるよう、家具や調度品を用いた再現展示、3階ウインターガーデンの特別公開、さらに窓のカーテンを開け放ち、夏の新緑を望めるように設えます。建築空間や室内意匠にもぜひご注目ください。

みどころ

1.アール・デコ様式の邸宅建築として「唯一無二の空間」を堪能

朝香宮夫妻は、パリ滞在中の1925年(大正14)7月に訪れたアール・デコ博覧会から刺激を受け、帰国後この最先端のデザインを取り入れた邸宅建設に着手します。設計を担ったのは、宮内省内匠寮の建築技師・権藤要吉。権藤もまた、1925年から1年間、欧州等への建築研究を命ぜられていました。当時そこで見聞きしたすべてが、旧朝香宮邸に凝集されています。本展では、朝香宮夫妻と権藤の欧州滞在にまつわる貴重な品々やアルバム写真を通して、朝香宮邸の建築そのものの魅力の源泉に迫ります。

2.「外交」を司る館

時の首相・吉田茂は、1940年代後半から外相・首相公邸として朝香宮邸を活用しはじめます。1951年(昭和26)9月に開催されたサンフランシスコ講和会議。吉田はこの場所から全権団の代表としてアメリカへ旅立ちます。一国の主権回復を懸けた平和条約調印に向け、様々な構想をこの公邸で練ったとされています。
公邸としての役割をあとにした1955年(昭和30)からは、国の迎賓館として19年間もの間、多くの国賓を招き入れました。当時を物語る資料・写真・作品等を通して、国の外交の最前線を担った館の姿をお届けします。

3.約6年ぶりの「夏」の建物公開展

毎年恒例の建物公開展。夏の開催は約6年ぶりで、緑風香る庭園を望めるように窓のカーテンを開け、かつて人々が往来した邸宅空間の再現展示を行います。さらに本館3階のウインターガーデンを特別公開します。新館では、美術館として開館して以来、装飾芸術との関連で国内外問わず収集している現代作家の作品を展示します。また、さわれる展示コーナーを設け、来館者とのインタラクティブな体験を目指します。夏休みのおでかけシーズンにぜひお越しください。

主な作品展示

  • 東京都庭園美術館本館 南面外観

    東京都庭園美術館本館 南面外観
  • 東京都庭園美術館本館 ウインターガーデン 蛇口

    東京都庭園美術館本館 ウインターガーデン 蛇口
  • 東京都庭園美術館本館 妃殿下寝室

    東京都庭園美術館本館 妃殿下寝室
  • 東京都庭園美術館本館 殿下寝室

    東京都庭園美術館本館 殿下寝室
  • 東京都庭園美術館本館 ベランダ

    東京都庭園美術館本館 ベランダ
  • 東京都庭園美術館本館 合の間

    東京都庭園美術館本館 合の間
  • 東京都庭園美術館本館 ウインターガーデン

    東京都庭園美術館本館 ウインターガーデン
  • 東京都庭園美術館本館 ウインターガーデン 入口

    東京都庭園美術館本館 ウインターガーデン 入口

展覧会基本情報

展覧会名
建物公開2025 時を紡ぐ館
会期
202567(土) - 824(日)
会場

東京都庭園美術館(本館+新館)
東京都港区白金台5-21-9
ハローダイヤル 050-5541-8600

休館日

毎週月曜日

ただし7月21日、8月11日は開館、7月22日、8月12日は休館
開館時間
10:00 - 18:00(入館は閉館の30分前まで)
観覧料
オンラインによるチケット事前予約制を導入しています。チケット予約開始日は決まり次第お知らせいたします。

一般 1,000円 (800円)
大学生 800円 (640円)
高校生・65歳以上 500円 (400円)
  1. ( )内は団体料金。団体は20名以上(事前申請が必要)

  2. 中学生以下は無料

  3. 身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその介護者2名は無料(手帳の提示をお願いします)

  4. 教育活動として教師が引率する都内の小・中・高校生および教師は無料(事前申請が必要)

  5. 第3水曜日(シルバーデー)は65歳以上の方は無料

  6. 2025年6月25日・7月2日は、フラットデー開催のため美術館正門チケット売り場での販売を行わない場合があります。無料・割引対象者以外はオンラインにて事前にご購入ください。

主催
東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館
年間協賛
戸田建設株式会社、ブルームバーグ L.P.、ヴァン クリーフ&アーペル

写真撮影について

会期中は写真撮影をお楽しみいただけます。

ただし、一部制限する場合もあります。以下の諸注意をご確認いただき、撮影をお楽しみください。

  1. まわりの方へのご配慮をお願いします。
  2. フラッシュ・レフ板・三脚・自撮り棒・望遠レンズのご使用はご遠慮ください。
  3. 安全確保のため、撮影をお断りするお声掛けをする場合がございます。
  4. 動画の撮影はご遠慮ください。
  5. 撮影機器の落下や展示品に触れてしまう恐れがあるため、展示品の真上からの撮影や身を乗り出しての撮影はご遠慮ください。
  6. 撮影は非営利目的の個人利用に限ります。商業撮影は、事前申請が必要です。
  7. SNS等での写真の公表にあたって、写り込んだほかの来館者の肖像権に触れる場合があります。当館では責任を負いかねますのでご了承ください。
  8. ポートレートを目的とした撮影はご遠慮ください。
  9. その他、作品や建物に危険が及ぶ行為は禁止しています。

関連イベント&プログラム

サテライト展示「交わる建築 旧公衆衛生院×旧朝香宮邸」

近接し、同時代の建築である港区立郷土歴史館(旧公衆衛生院)との本展コラボレーション展示を行います。

会期:2025年6月13日(金)-8月20日(水)
会場:港区立郷土歴史館 4階ギャラリー(当館より徒歩10分)
時間:9:00-17:00(土曜日のみ20:00まで開館)
休館日:毎月第3木曜日(祝休日等の場合は前日)
観覧料:無料
※詳細は決まり次第こちらでお知らせします。
※港区立郷土歴史館についてはこちら

港区立郷土歴史館(旧公衆衛生院)の外観

さわ会 ―さわっておしゃべり鑑賞会

建物に触れ、素材の質感や装飾を味わい、対話を通じて感じたことを共有する鑑賞会です。

企画:半田こづえ(明治学院大学 非常勤講師)
日時:2025年6月28日(土) 午前の回 10:30-12:30 / 午後の回 14:30-16:30
参加費:無料(当日有効の展覧会チケットが必要)
対象:中学生以上どなたでも
定員:各回6名程度(要事前申込)
※詳細は決まり次第こちらでお知らせします。

建物を触っている様子

ゆったり鑑賞日(フラットデー)

2025年6月25日(水)10:00-18:00(最終入館17:30)

詳細はこちら

ゆったり鑑賞日(フラットデー)に作品を鑑賞している人々

ベビーアワー(フラットデー)

2025年7月2日(水)10:00-15:00(本館内でベビーカーを利用できる時間)

詳細はこちら

ベビーアワー(フラットデー)に作品を鑑賞している人々