寄付⾦のお願い
東京都庭園美術館は、1933年に皇族朝香宮の邸宅として建築された建物を継承し、1983年より美術館本館として活用することで一般公開に供しております。本館(旧朝香宮邸)は、建設当時ヨーロッパを中心に隆盛であったアール・デコ様式で統一されており、良好な保存状態で現存する稀有な建築物として、2015年には国の重要文化財に指定されました。また、邸宅時代の広大な庭園もほぼそのまま継承し、都心にありながら緑豊かなロケーションは、訪れる人々の心を癒してくれています。当館はこの歴史的建造物の保存継承をしながら、特異な空間を活かした展覧会を開催してきており、都内にあってユニークな美術館としてみなさまに親しまれて参りました。さらに2014年11月には、3年間の改修工事を経て本館に隣接する新館の改築も終え、ガラスを多用した明るく開放的な空間にカフェとミュージアムショップを新設し、またホワイトキューブのギャラリーを設置することで、美術館としての情報発信力とサービスを質、量ともにさらに充実させております。
このように私どもは、文化財である本館の保存継承、特色のある展覧会、庭園の維持活用、そして飲食等を含めた来館者サービスという諸活動を継続し、今後ともみなさまに愛され、何度でも訪れていただける美術館を目指して参る所存です。
これらの活動を継続していくためには、安定的な事業運営の基となる財政基盤を拡充させる必要がございます。もとより公立美術館として基本的な事業運営費は、都や当財団が支えるべきであることは言うまでもありませんが、より多彩で充実した事業運営のためには広く皆様からのご支援が欠かせません。
つきましては、東京都庭園美術館の活動へのご理解とご協力を賜り、趣旨をご理解の上、ご寄付をいただけますようお願い申し上げます。