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旧朝香宮邸について

旧朝香宮邸の写真

朝香宮家は久邇宮朝彦親王の第8王子鳩彦王が1906年(明治39)に創立した宮家です。

鳩彦王は、陸軍大学校勤務中の1922年(大正11)から軍事研究のためフランスに留学しましたが、交通事故に遭い、看護のため渡欧した允子内親王とともに、1925年(大正14)まで長期滞在することとなりました。

当時フランスはアール・デコの全盛期で、その様式美に魅せられた朝香宮夫妻は、自邸の建設にあたり、フランス人装飾芸術家アンリ・ラパンに主要な部屋の設計を依頼するなど、アール・デコの精華を積極的に取り入れました。

また建築を担当した宮内省内匠寮の技師、権藤要吉も西洋の近代建築を熱心に研究し、朝香宮邸の設計に取り組みました。さらに実際の建築にあたっては、日本古来の高度な職人技が随所に発揮されました。朝香宮邸は、朝香宮夫妻の熱意と、日仏のデザイナー、技師、職人が総力を挙げて作り上げた芸術作品と言っても過言ではない建築物なのです。

2015年(平成27)、旧朝香宮邸は意匠的に優れており、宮内省内匠寮による邸宅建築の頂点のひとつとして価値が高いことから、国の重要文化財に指定されました。