コレクション Collection

東京都庭園美術館では、建物公開事業に活用するため、旧朝香宮邸やアール・デコ様式との関連を有する美術品や資料を収集・保管しています。このページでは、東京都庭園美術館が収集・保管している美術品・資料等をご紹介しています。
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In its quest to put the Former Residence of Prince Asaka to its best possible use, the Tokyo Metropolitan Teien Art Museum is engaged in creating and maintaining a collection of artworks and documents pertaining to Art Deco and the Residence itself. The Collection is a database listing the materials and artworks in the Museum’s collection.

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作品情報Identification
  • 作品名 Title :

    花瓶《フォルモーズ》

    Vase, Formoze

  • 作者 Artist :

    ルネ・ラリック
    René Lalique

  • 制作年 Date :

    1924年
    1924

  • 寸法 Dimensions :

    18㎝

  • 収蔵番号 Collection Number :

    2015-0109-02

  • 数量 :

    1

  • 素材技法 :

    型吹きガラス、パチネ

  • タグ :

    1920年代 / アール・デコ / ガラス

作家解説

ルネ・ラリック(René Lalique, 1860‒1945)
ジュエリー・デザイナー、ガラス工芸家。素材による市場価値よりも作品の造形性を重視し、半貴石やガラス、角材などを積極的に用いて、植物、昆虫、裸婦などをモティーフとした象徴主義的なアール・ヌーヴォー・ジュエリーのスタイルを確立、多くの追随者を生んだ。1908年には香水商コティから香水瓶のデザインを依頼され、これを契機にガラス工芸に着手。芸術性も高く、なおかつ量産にも応えることのできる型押技法や型吹き技法で、カーマスコットなどの小品からモニュメンタルな建築用の大作までを手がける。1925年のアール・デコ博では、会場の中央にガラスの噴水塔《フランスの水源》を制作。その傍らには自身のパヴィリオンを出展する。
客船パリ号(1921年)では、娘のシュザンヌとの共作で一等談話室の装飾を担当。ノルマンディー号(1935年)では、建築家ピエール・パトゥとアンリ・パカンが1100㎡の一等大食堂をラリックのための空間として構想し、ラリックは9,5メートルの天井まで達する壁面装飾と6基の巨大な照明付オブジェを提供している。
1937年のパリ国際博覧会ではメチエ広場の噴水、「陶器・ガラス館」前の噴水《魚》を制作した。
朝香宮邸のために正面玄関ガラスレリーフ扉をデザイン。大客室と大食堂のシャンデリアにはそれぞれ《ブカレスト》、《パイナップルとざくろ》を提供した。

作品解説Descriptions

ルネ・ラリックによる花瓶《フォルモーズ》のシリーズは、10色の色違いの作品が確認されている。当作品は、オパルセントガラスに、青色のパチネを施したヴァージョン。水中を優雅に泳ぐ金魚の姿が象られている。

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