コレクション Collection

東京都庭園美術館では、旧朝香宮邸建物公開事業に活用するため、旧朝香宮邸やアール・デコ様式との関連を有する美術品や資料を収集・保管しています。本「旧朝香宮邸関連コレクション」は、東京都庭園美術館が収集・保管している美術品・資料等のデータベースです。

In its quest to put the Former Residence of Prince Asaka to its best possible use, the Tokyo Metropolitan Teien Art Museum is engaged in creating and maintaining a collection of artworks and documents pertaining to Art Deco and the Residence itself. The Collection is a database listing the materials and artworks in the Museum’s collection.

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作品情報Identification
  • 作品名 Title :

    カーマスコット《勝利の女神》

    Car mascot, Victoire

  • 作者 Artist :

    ルネ・ラリック
    René Lalique

  • 制作年 Date :

    1928年
    1928

  • 寸法 Dimensions :

    16×26.5㎝

  • 収蔵番号 Collection Number :

    2007-0326-01

  • 数量 :

    1

  • 素材技法 :

    透明ガラス、プレス成形、サチネ、金属付属

  • タグ :

    1920年代 / アール・デコ / ガラス

作家解説

■ルネ・ラリック(René Lalique, 1860‒1945)
ジュエリー・デザイナー、ガラス工芸家。シャンパーニュ地方マルヌ県アイ生まれ。素材の価値よりも作品の造形性を重視し、半貴石やガラス、角材などを積極的に用いて、植物、昆虫、裸婦などをモチーフとした象徴的なジュエリーを作り出し、アール・ヌーヴォー・ジュエリーのスタイルを確立した第一人者。その作品は1900年のパリ万国博覧会で絶賛された。1906年には香水商コティから香水瓶のデザインを依頼され、これを契機にガラス工芸に着手。芸術性が高く、なおかつ量産にも応えることのできる型押技法や型吹き技法で、カーマスコットなどの小品からモニュメンタルな建築用の大作までを手がける。1925年のアール・デコ博覧会場の中央にガラスの噴水塔《フランスの水源》を制作。その傍らには自身のパヴィリオンを出展するなど、アール・デコのガラス工芸家としての絶対的な評価を築いた。朝香宮邸のために正面玄関ガラスレリーフ扉をデザイン。大客室と大食堂のシャンデリアとしてそれぞれ《ブカレスト》、《パイナップルとざくろ》を提供している。

作品解説Descriptions

カーマスコットとは、車の先端部のラジエーター・キャップに装着する装飾品のことを指す。作者のラリックは、1925年より馬やツバメ、トンボ、彗星など約30種類のカーマスコットを発表している。本作は、口を大きく開けた人物の頭部で、髪がたなびく様が放射状の直線でダイナミックに表現され、自動車のスピード感が強調されている。交通手段が著しく発達していったスピードの世紀を象徴する作品であり、別名《風の神》とも称される。その彫刻的フォルムから、ラリックのカーマスコットの中でも代表作の一つと言える。三井家の旧蔵品で、現存するロンドンの有名宝石店であるアスプレイ(Aspray&Co.Ltd)より購入されたものとされる。

文献歴Bibliography

『幻想絶佳:アール・デコと古典主義』東京都庭園美術館、2015年。

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