トップ開催予定の展覧会 < フィンランド・グラスアート 輝きと彩りのモダンデザイン 
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フィンランド・グラスアート 輝きと彩りのモダンデザイン

北欧・フィンランドは、広大な森と湖に代表される豊かな大自然を有する国です。機能性とともに洗練された美しさを誇るフィンランドの家具やインテリア、テーブルウェアなどのプロダクトは永く愛され、日本でも近年人気が高まり続けています。

1917年にロシアから独立したフィンランドは、ナショナリズムが高まる中、新しい国づくりと国民のアイデンティティを取り戻すために様々な側面でモダニズムが推進されました。その動向はガラスの分野も例外ではなく、1930年代にミラノ・トリエンナーレや万国博覧会などの国際展示会、それらに向けた国内コンペティションが数多く開催されるうちに、よりモダンなデザイン性が求められるようになりました。デザイナーが手がけた芸術的志向の高いプロダクト「アートグラス」において、フィンランドらしさが芽生えていったのもこの頃のことでした。
第二次世界大戦後、若きデザイナーたちがしのぎを削って提供した「アートグラス」は国家復興の一翼を担い、1950年代に入るとフィンランドのグラスアートは更なる発展を遂げ、国際的な名声を得て世界のデザイン界にその存在を顕示しました。

本展は、デザイナーが自ら「アートグラス」の名のもとにデザインし、職人との協働作業によって生まれた作品に着目した展覧会です。1930年代の台頭期から1950年代に始まる黄金期、そして今に至る8名のデザイナーと作家が手がけた優品約140件に焦点を当て、フィンランド・グラスアートの系譜を辿ります。
表現者たちはガラスという素材といかに対峙し、探求し、創作の可能性を押し広げていったのか―。変わらず輝き続ける作品の魅力とともに、各時代・各作家たちのガラスへの信条と挑戦、込められたメッセージや想いを垣間見ることができる機会です。

展覧会基本情報

展覧会名

フィンランド・グラスアート
輝きと彩りのモダンデザイン

会期

2023年6月24日(土)–9月3日(日)

会場

東京都庭園美術館(本館+新館)
東京都港区白金台5-21-9
ハローダイヤル 050-5541-8600

休館日

毎週月曜日 (ただし、7月17日は開館)、7月18日(火)

開館時間

10:00–18:00(入館は閉館の30分前まで)

観覧料

オンラインによる日時指定制です。
ご購入・ご予約はこちらから

チケット料金表
一般 当日1,400円 団体(1,120円)
大学生(専修・各種専門学校含む) 当日1,120円 団体(890円)
中学生・高校生 当日700円 団体(560円)
65歳以上 当日700円 団体(560円)

*( )内は団体料金。団体は20名以上(事前申請が必要)
*小学生以下および都内在住在学の中学生は無料
*身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその介護者2名は無料(手帳の提示をお願いします)
*教育活動として教師が引率する都内の小・中・高校生および教師は無料(事前申請が必要)
*シルバーデーおよび家族ふれあいの日の割引については、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、当面の間休止としております


主催

公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館

共催

S2株式会社

特別協力

コレクション・カッコネンCOLLECTION KAKKONEN

協賛

フィンエアー、フィンエアーカーゴ、イッタラIITTALA

後援

フィンランド大使館、フィンランドセンター

年間協賛

戸田建設株式会社
ブルームバーグ L.P. Bloomberg
Van Cleef & Arpels



出品作家

  • アルヴァ&アイノ・アアルト(Alvar&Aino Aalto)

    グンネル・ニューマン(Gunnel Nyman)

    カイ・フランク(Kaj Franck)

    タピオ・ヴィルッカラ(Tapio Wirkkala)

    ティモ・サルパネヴァ(Timo Sarpaneva)

    オイヴァ・トイッカ(Oiva Toikka)

    マルック・サロ(Markku Salo)

    ヨーナス・ラークソ(Joonas Laakso)

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1.アルヴァ&アイノ・アアルト《アアルト・フラワー[3031,3032,3033,3034]》1939年 カルフラ/イッタラ・ガラス製作所
2.グンネル・ニューマン《白樺の森》1946年 リーヒマキ・ガラス製作所
3.カイ・フランク《ヨーロッパブナ[KF226]》1953年 ヌータヤルヴィ・ガラス製作所
4.グンネル・ニューマン《カラー[T/75,6830]》1946年 リーヒマキ・ガラス製作所
5.ティモ・サルパネヴァ《カヤック[3867]》1954年 イッタラ・ガラス製作所
6.ヨーナス・ラークソ《ジグザグ》2014~17年 ラシスミ
7.マルック・サロ《アートグラス、ユニークピース》2017年 ラシコンッパニア
8.オイヴァ・トイッカ《ポンポン、ユニークピース》1968年 ヌータヤルヴィ・ガラス製作所
9.タピオ・ヴィルッカラ《フィヨルド[3405/3805]》1950年 イッタラ・ガラス製作所
10.オイヴァ・トイッカ《松の樹、ユニークピース》1970年代中頃《シエッポ》1971年、ヌータヤルヴィ・ガラス製作所
11.カイ・フランク《アートグラス、ユニークピース》1970年代前半 ヌータヤルヴィ・ガラス製作所

すべてコレクション・カッコネン所蔵 撮影:Rauno Träskelin
本展における作家名、作品名および関係機関名称の一部は、イッタラの表記とは異なる場合がございます