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プロジェクションマッピング「FUTURE ART TOKYO 2023」

活動報告ブログ

東京都庭園美術館の本館(旧朝香宮邸)は、2015(平成27)年に国の重要文化財に指定されました。約90年前に建てられたこの本館。その外壁や庭園を活用して、最新テクノロジーを用いながらプロジェクションマッピングを投影するイベント「FUTURE ART TOKYO 2023」が、2023年4月8日(土)と9日(日)に実施されました。

このイベントは、開館40周年の記念事業のトップバッターを飾る催しとして、ご来館のみなさまと一体となって祝祭感を創出するために開催されました。

たくさんの観客
上演を見守る観客

実はこれまで庭園美術館では、プロジェクションマッピングを実施したことが1度だけありました。その時は、本館の正面入り口側に投影したので、今回のように芝庭に入って見える、本館南面側に映し出すのは初めての試みでした。

本館南面は、とても大きなガラス窓がたくさんあります。プロジェクションマッピングを投影するためには、このガラス窓を工夫する必要がありました。例えば、投影する光が反射したり、透き通っていかないように遮断しなければなりません。

1階の大きな窓には、幸いにしてカーテンがついていたので、閉めることで解決できました。

一方で、2階の真ん中にあるベランダは、カーテンがありませんでした。さてどうやって解決すればよいだろうと悩んでいたところ、いつも当館の展覧会の会場施工でお世話になっている職人さんたちが、アイディアを出してくれました。

スチレンパネルという軽くて丈夫な素材のボードをカッティングし、それぞれの窓を覆うことで光の侵入を防ぐことができました。

2階のベランダの様子
2階のベランダの窓をスチレンパネルで覆っている様子

本館は重要文化財に指定されていて、文化財保護の観点から、このような細工の仕方ひとつをとっても、慎重に考えなければいけません。

歴史的建造物を最新のテクノロジーで装飾するプロジェクションマッピングの実施のためには、この他にも様々な制約がありました。そのひとつひとつを解決していき、たくさんの方々に新しい庭園美術館の姿を楽しんでもらいたい、との思いで実施した本イベント。

プロジェクションマッピングにより虹色に輝く外観
上演中の様子

真っ暗闇の中で幻想的な輝きを放つ本館の様子はとても印象的でした。また、プロジェクションマッピングの内容も、当館ならではの建築意匠を様々に用いた演出をしました。

2日間あわせて、延べ1,000人以上の方々にご鑑賞いただいた本イベント。今回お越しになれなかった方や、もう一度見たいという方のために、ダイジェストムービーを公開中ですので、ぜひご覧ください。

開催日時2023年4月8日(土) 第1部 19:00-19:15 第2部 19:30-19:45
2023年4月9日(日) 第1部 19:00-19:15 第2部 19:30-19:45
※イベント開催日は、両日とも庭園のみ20:00まで夜間開館を実施(入場は19:30まで)
※4月8日(土)第1部の回は、Drone Impact Challenge Educationとの連携イベント(ボール型ドローンイルミネーションキッズショー)を開催
主催公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館、FPV Robotics株式会社
後援港区
撮影:齋藤彰英(一部、加藤新作)

執筆:斉藤音夢(東京都庭園美術館 広報担当学芸員)