
「岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟」展の開催を記念して、展覧会を企画担当した本館キュレーターによる講演会を開催いたします。戦後復興期、国内にあったグラフ雑誌やファッション誌を素材として制作された作品群は、シュルレアリスムの概念を踏襲しつつ、光と翳が共存する鮮烈なイマージュを描き出しました。約半世紀もの間、美術界からは半ば忘れ去られた存在であった岡上淑子のコラージュ作品は今、国内外からも熱い視線を集めています。
本講演では、作品の誕生に纏わる作家の足跡や当時の時代背景を解説しつつ、作品の特質について考察し、私たちの心を捉えて離さない岡上作品の魅力に迫ります。
日時:2019年3月21日(木・祝)14:00~
会場:東京都庭園美術館 新館ギャラリー2
講師:神保京子(東京都庭園美術館学芸員)
参加費:無料 ※ただし当日有効の「岡上淑子」展の入館料が別途必要
定員:100名
お問合せ先
東京都庭園美術館 事業企画係「岡上淑子」展 講演会担当
Tel 03-3443-0201 Fax 03-3443-3228
E-mail:info@teien-art-museum.ne.jp
岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟
2019年1月26日(土)〜4月7日(日)
神保京子(じんぼ きょうこ)
東京都写真美術館学芸員として勤務した後、東京都現代美術館を経て、2011年より東京都庭園美術館学芸員。専門は写真史。2000年に第一生命南ギャラリーで開催された岡上淑子の44年振りとなる個展(企画:金子隆一)にアシスタントとして参加して以来、企画を手掛けた「シュルレアリスムと写真:痙攣する美」をはじめとする展覧会や講演、執筆活動を通じて、岡上淑子の作家活動を紹介し続けている。