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講演会 「メディチ家のフィレンツェ、トスカーナの食物語」

展覧会関連プログラム


(左)ジェルマン・ル・マニエ(?)《フランス王妃、カテリーナ・デ・メディチ(カトリーヌ・ド・メディシス)の肖像》 1547-1559年
フレンツェ ウフィツィ美術館(パラティーナ美術館)蔵 ©A. Quattrone
(右)イタリアの彫玉家《カテリーナ・デ・メディチ(カトリーヌ・ド・メディシス)の胸像》1533-1540年頃
フレンツェ ウフィツィ美術館(銀器博物館)ⓒFirenze, Gallerie degli Uffizi, Museo degli Argenti

講演会「メディチ家のフィレンツェ、トスカーナの食物語」

メディチ家は銀行家として本拠地フィレンツェの経済を支え、ルネサンス文化の中心を担いました。ヨーロッパ各国の王や貴族がメディチのいるフィレンツェを訪れ、彼らはメディチ家の洗練されたもてなしや作法に圧倒されたと言われています。カテリーナ・デ・メディチがフランス王に嫁いだ時に、当時手づかみで食べていた宮廷にフォークをもたらしたのは有名な話。また、メディチお抱えの建築家ブオンタレンティは、現在のアイスクリーマーの原型を発明し、当時最高の贅沢であった冷たくて甘いジェラートをバンケットのクライマックスに提供したと言われています。そんなメディチのお膝元、フィレンツェでは今に続くさまざまな有名料理が存在します。フィレンツェ風Tボーンステーキは、メディチが聖ロレンツォの祝日にふるまったとされていますし、また、ジェラテリアでは濃厚なクリーム味のジェラートにブオンタレンティと名前をつけているところもあります。歴史ある豊かな食という観点から今なお多くの人を引きつけてやまないフィレンツェの魅力をご紹介します。

2016年4月24日(日) 14:00~15:30(開場13:30)
※新館ギャラリー2入口にて12:00より整理券を配布いたします。
会場:新館ギャラリー2
講師:池田愛美(ジャーナリスト、編集者)

事前申込不要・無料(ただし「メディチ家の至宝」展鑑賞チケットは必要です)
定員:100名

*本プログラムは事前予約不要ですが、車椅子をご利用の方はスペース確保のため、事前にご連絡ください。

お問合せ先
東京都庭園美術館 事業企画係「メディチ家の至宝」講演会担当
Tel 03-3443-0201 Fax 03-3443-3228
E-mail:info@teien-art-museum.ne.jp

講師紹介

  • 池田愛美(いけだまなみ)出版社勤務を経て、1998年イタリアに渡る。旅と料理のビジュアル・ノンフィクションの分野でインタビュー、取材、執筆活動に従事。主な著書は 「シチリア美食の王国へ」 「イタリアの市場を食べ歩く」(以上東京書籍)「サルデーニャ!」(講談社) 「フィレンツェ美食散歩」「アマルフィとカプリ島」「ローマ美食散歩」(以上ダイヤモンド・ビッグ社) 「Dolce!イタリアの郷土菓子」「極旨パスタ」(以上世界文化社)など。
    WEBマガジン「サポリタSAPORITA」
    主宰サイト Office Rotonda