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TTM:IGNITION BOX PROGRAM_B|SCREENING/LIVE/TALK Sprout : レンズ系とジェネ系の世紀、ふたつの黎明 #3

イベント

細馬宏通 exonemo

PROGRAM_B|SCREENING/LIVE/TALK
Sprout : レンズ系とジェネ系の世紀、ふたつの黎明 #3

2016年2月14日(日) 前編/後編14:00–17:30
会場:東京都庭園美術館 新館 ギャラリー2
定員:90名
入館者対象、無料(ただし、展覧会チケットが必要)、要事前ウェブ予約

定員に達しましたので受付を終了しました。

往々にして、偉大な発見は黎明期にほぼ出揃ってしまいます。現在の新しい表現も実は、その数ある発見で枝分かれした可能性の一つともいえます。このイベントでは、20世紀に試みられた撮影による映像表現の工夫と、21世紀の日本で様々なイノベーションがみられる計算による映像表現の工夫を、2つのセッションで体験していただきます。
前半はあのキャラクター誕生秘話です。1928年に生まれたディズニー初のサウンド・アニメーション「蒸気船ウィリー」は、現在当たり前となった”絵と音の同期”を表現するために恐ろしいほど細部の工夫をしています。豊富な資料を駆使して、世界的ポピュラーアイコン誕生の細部に驚く喜びを体験してください。タイトルは細馬宏通さんの同名の書籍に由来しています。
後半は世界中で活躍するメディアアートユニット、exonemoをお相手にインターネット時代の「存在」のあり方について様々な形で問いを設定します。今日、EMOJIやスタンプ・ミームなど、インターネット時代の様々なイメージが軽やかにデバイス間を飛び回り、脊髄反射で感情の交換が可能になった一方で、exonemoをニューヨークから”ダウンロード”するのに12時間以上かかってしまいます。そんな身体とデータの行間について考えるため、exonemoは今回、アスキーアート(文字や記号を用いた図像表現)を写経することで身体へとダウンロードし、リアルな会場にひねり出す実験ワークショップを企画します。使い慣れた筆記用具と身体を持参して会場にいらしてください。

1st SESSION:「ミッキーはなぜ口笛を吹くのか」 14:00-15:30
細馬宏通、澤隆志

2nd SESSION:「インターネットで越えられない境界」16:00-17:30
exonemo、澤隆志

細馬宏通|Hiromichi Hosoma
1960年生まれ。京都大学大学院理学研究科を経て、滋賀県立大学人間文化学部教授。専門は日常会話や協働作業における身体動作の研究。塔、パノラマ、絵はがき、アニメーション、流行歌など視聴覚文化史にも関心をよせる。著作に「うたのしくみ」(ぴあ)、「今日の『あまちゃん』から」(河出書房新社)、「ミッキーはなぜ口笛を吹くのか」(新潮選書)、「浅草十二階(増補新版)」「絵はがきの時代」(青土社)など。
http://12kai.com/

exonemo

怒りと笑いとテキストエディタを駆使し、さまざまなメディアにハッキングの感覚で挑むアートユニット。千房けん輔と赤岩やえにより1996年よりウェブ上で活動開始。2000年より活動をインスタレーション、ライヴ・パフォーマンス、イヴェント・プロデュース、コミュニティ・オーガナイズなどへと拡張し、デジタルとアナログ、ネットワーク世界と実世界を柔軟に横断しながら、テクノロジーとユーザーの関係性を露にし、ユーモアのある切り口と新しい視点を携えた実験的なプロジェクトを数多く手がける。国内外の展覧会やフェスティバルで活躍。2006年《The Road Movie》がアルス・エレクトロニカ ネット・ヴィジョン部門でゴールデン・ニカ賞を受賞。2012年より“100年前から続く、インターネット上の秘密結社”こと「IDPW(アイパス)」を結成。運営する「インターネットヤミ市」は世界の10以上の都市に広がっている。
http://exonemo.com/

澤隆志|Takashi Sawa

キュレーター/映像作家。映像作家としての活動のかたわら、2000年から2010年までイメージフォーラム・シネマテーク、イメージフォーラム・フェスティバルのプログラム・ディレクターを務める。また、ロッテルダム、ベルリン、バンクーバー、ロカルノ等の国際映画祭や、あいちトリエンナーレ2013など国内美術館等にプログラム提供多数。主な映像作品に『特派員』(2000年)など。

お問合せ先
東京都庭園美術館 事業企画係 「イグニションボックス」担当
Tel 03-3443-0201 Fax 03-3443-3228
E-mail:info@teien-art-museum.ne.jp