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TTM:IGNITION BOX 2015 PROGRAM_B|SCREENING/LIVE/TALK Sprout : レンズ系とジェネ系の世紀、ふたつの黎明

イベント

細馬宏通 しりあがり寿 SjQ++

PROGRAM_B|SCREENING/LIVE/TALK Sprout : レンズ系とジェネ系の世紀、ふたつの黎明

往々にして、偉大な発見は黎明期にほぼ出揃ってしまいます。逆に、現在はその数ある発見で枝分かれした可能性の一つともいえます。このイベントでは、20世紀に試みられた撮影による映像表現の工夫と、21世紀の日本で様々なイノベーションがみられる計算による映像表現の工夫とを、同日2セッションで体験していただきます。
前半は最初のアニメーションと言われる『愉快な百面相』に見られるアニメーション誕生の現場を、しりあがり寿さんによる特別パフォーマンスで再現します。イラストレーションからアニメーションへの飛躍を目撃してください。
後半はSjQ++メンバーによるトークとライブ演奏です。映像に合わせて演奏するのでもなく、音の信号にシンクした映像を出力するのでもない、新しいイメージとサウンドの関係性を「なるほど!」と合点のいった上で新曲を堪能できます。

2015年3月22日(日) 前編/後編15:30–19:00
*時間が変更になりました。
会場:東京都庭園美術館 新館 ギャラリー2
定員:80名
*開演2時間前より本館ウェルカムルーム前で整理券を配布します。
無料・予約不要
*ただし当日有効の「幻想絶佳:アール・デコと古典主義」展チケットが必要です。

1st SESSION:「ヴォードヴィルからアニメーションへ」

細馬宏通|Hiromichi Hosoma

1960年生まれ。京都大学大学院理学研究科を経て、滋賀県立大学人間文化学部教授。専門は日常会話や協働作業における身体動作の研究。塔、パノラマ、絵はがき、アニメーション、流行歌など視聴覚文化史にも関心をよせる。著作に「うたのしくみ」(ぴあ)、「今日の『あまちゃん』から」(河出書房新社)、「ミッキーはなぜ口笛を吹くのか」(新潮選書)、「浅草十二階(増補新版)」「絵はがきの時代」(青土社)など。
http://12kai.com/

しりあがり寿|Shiriagari Kotobuki

1958年静岡市生まれ。1981年多摩美術大学グラフィックデザイン専攻卒業後キリンビール株式会社に入社し、パッケージデザイン、広告宣伝等を担当。1985年単行本『エレキな春』で漫画家としてデビュー。パロディーを中心にした新しいタイプのギャグマンガ家として注目を浴びる。1994年独立後は、幻想的あるいは文学的な作品など次々に発表、新聞の風刺4コママンガから長編ストーリーマンガ、アンダーグラウンドマンガなど様々なジャンルで独自な活動を続ける一方、近年では映像、アートなどマンガ以外の多方面に創作の幅を広げている。
http://www.saruhage.com

2nd SESSION:「即興と計算によるグルーヴ」 SjQ++

魚住勇太(ピアノ)、米子匡司(トロンボーン)、ナカガイトイサオ(ギター)、アサダワタル(ドラム)、
大谷シュウヘイ(ベース)、Kezzardrix(映像)


演奏者同士が映像を介し相互作用することで、その場で展開するパフォーマンス。
現代アート/クラブ/電子音楽の境界を往来する表現を行う。演奏者はリアルタイムで映像上に表現される光に反応して音を発し、その音は再帰的に映像を形成する。この不断の連続により、音、光、グラフィック、それぞれが不可分の形で編み込まれ、独自の体験を会場にいる者に提供する。一連の試みは2013年、メディアアートの世界的な賞である「アルス・エレクトロニカ」において”Award of Distinction”受賞(デジタルミュージック部門)。
http://sjq.jp/
https://vimeo.com/sjq

澤隆志|Takashi Sawa

キュレーター/映像作家。映像作家としての活動のかたわら、2000年から2010年までイメージフォーラム・シネマテーク、イメージフォーラム・フェスティバルのプログラム・ディレクターを務める。また、ロッテルダム、ベルリン、バンクーバー、ロカルノ等の国際映画祭や、あいちトリエンナーレ2013など国内美術館等にプログラム提供多数。主な映像作品に『特派員』(2000年)など。

お問合せ先
東京都庭園美術館 事業企画係 「イグニションボックス」担当
Tel 03-3443-0201 Fax 03-3443-3228
E-mail:info@teien-art-museum.ne.jp