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TTM:IGNITION BOX PROGRAM_D Endless Cinema

イベント

PROGRAM_D|Installation / Screening / Live
Endless Cinema
映像作家牧野貴による映像インスタレーション・ライブパフォーマンス『Endless Cinema』を開催します。

3台のヴィデオプロジェクターから投射される映像は、互いにリンクする事無くループ上映されます。それぞれの映像は違う長さでループ上映されるため、3つの映像が組み合わさり作り上げる光景は、常に変化し続けます。どのような光景が生まれるのか、我々がそこに何を見出すか、その可能性は無限大に近いと言えるでしょう。映画は生成と消失を常に繰り返し続けます。我々が捉える事が出来るのは、ただただその刹那的な光の印象だけです。

パフォーマンス時には3つの映像が1つに重なり合い、作家自身も予測不可能な領域へ映像を運んでいきます。その結合した映像に向けて、3月10日は牧野貴自身が音楽を演奏、11日には牧野と過去に7本の映画作品を共に創り上げてきた盟友、ジム・オルークが音楽を演奏し、光に新たな解釈と風景を与えます。

インスタレーション、ライブ共に再現性の難しい、一回性の高い作品となります。近年、映画界から美術界へとその表現域を拡張した牧野貴の新しい冒険の始まりです。

2017年3月10日(金)、3月11日(土)
定員に達しましたので受付を終了しました。
会場:東京都庭園美術館 新館 ギャラリー2

2017年3月10日(金)

10:00 – 15:00 インスタレーション「ENDLESS CINEMA」
16:00 – 17:10 映画上映
「Picture From Darkness」2016 37分
製作・監督:牧野貴 音楽:サイモン・フィッシャー・ターナー
「On Generation and Corruption」2016 26分
製作・監督:牧野貴 音楽:ジム・オルーク
*上映の順番が変更になりました
*上演前に牧野貴による挨拶あり
17:30 – 受付開始
18:00 – 20:00 牧野貴 ライブ *要事前予約

2017年3月11日(土)

10:00 – 15:00 インスタレーション「ENDLESS CINEMA」
16:00 – 17:10 映画上映
「Picture From Darkness」2016 37分
製作・監督:牧野貴 音楽:サイモン・フィッシャー・ターナー
「On Generation and Corruption」2016 26分
製作・監督:牧野貴 音楽:ジム・オルーク
*上映の順番が変更になりました
*上演前に牧野貴による挨拶あり
17:30- 受付開始
18:00 – 20:00 ジム・オルーク ライブ *要事前予約

参加無料(ただし入館の際に当日有効の展覧会チケットが必要です)
展覧会の料金についてはこちら
両日ともライブのみ要事前予約
定員:90名・先着順

*展覧会は通常通り18時までです。ライブにお越しのお客様で展覧会をご覧になる方は、時間に余裕をもってお越し下さい。

牧野貴 まきの・たかし

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2001年日大芸術学部映画学科撮影・録音コース卒業後、単独で渡英、ブラザーズ・クエイに師事する。2002年よりテレシネ・カラーリストとして多くの劇映画、ミュージックビデオ、CF、アーカイブの色彩調整を担当する傍ら、2004年より単独上映会を開始。フィルム、ヴィデオを駆使した、実験的要素の極めて高い、濃密な抽象性を持ちながらも、鑑賞者に物語を感じさせる有機的な映画を制作している。2009年には上映組織「+」プラスを立ち上げ、今まで日本に紹介される事の無かった映画作品を多数上映している。2011年より拡張映画プロジェクトを開始、ヨーロッパ、北米、南米、オーストラリア、アジア等数多くの国際映画祭で受賞、上映多数。作品の発表は主に映画祭、芸術祭、音楽祭などの他、映画館、美術館やギャラリー、ライブハウスでも行い、その活躍の場は増幅を続けている。

Jim O’Rourke ジム・オルーク

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アメリカ出身。10代後半にデレク・ベイリーと出会い、ギターの即興演奏を本格的に始める。その後、実験的要素の強い自身の作品を発表。ジョン・フェイフィの作品をプロデュースする一方でガスター・デル・ソルやルース・ファーなど地元シカゴのバンドやプロジェクトに積極的に参加。「シカゴ音響系」と呼ばれるカテゴリーを確立する。一方で、マース・カニンハム舞踏団の音楽を担当するなど、現代音楽とポスト・ロックの橋渡し的な存在となる。99年にはフォークやミニマル音楽などをミックスしたソロ・アルバム『ユリイカ』を発表。近年ではソニック・ユースのメンバー兼音楽監督としても活動し、数枚のアルバムに参加、より広範な支持を得る。2004年には、”Wilco/A ghost is born”のプロデューサーとして、グラミー賞を受賞。2007年より日本に移住しボーダーレスな音楽活動を展開し続けている。

Simon Fisher Turner サイモン・フィッシャー・ターナー

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音楽家。ザ・ガジェッツなどのグループ活動を経て、1987年に「キング・オブ・ルクセンブルグ」名義でアルバムをリリース。並行して、デレク・ジャーマンの映画『カラヴァッジオ』などのサウンドトラックを制作する。1990年、実名をアルバム名とした『サイモン・フィッシャー・ターナー』を発表。ソロ・アルバムや映画音楽で展開するサウンドの出発点となる。執拗なサンプリングや音の断片のコラージュ、無国籍なアンビエント・ミュージックを特徴とする。盟友であり仕事のパートナーであったデレク・ジャーマン亡き後もソロと映画音楽の世界で活躍しているが、”Swift”や”LANA LARA LATA”など映像の断片に音楽を付け加えてリリースするというパターンも生み出して、現在も積極的な創作活動を行っている。

ディレクション:樋口泰人(boid)

協力:boid

お問合せ先
東京都庭園美術館 事業企画係 「イグニションボックス」担当
Tel 03-3443-0201 Fax 03-3443-3228
E-mail:info@teien-art-museum.ne.jp