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photo: Hervé Cabezas

Exhibition related Program

講演会「アール・デコ、植民地美術そして異境への眼差し」

両大戦間期のフランスでは、美術家たちが植民地に派遣され、美術作品の制作や美術教育を行いました。こうした作品は、今日、植民地美術(コロニアル・アート)と呼ばれています。第二次世界大戦後の民族独立の機運の中で、それまでの植民地主義のネガティヴなイメージから、これらの作品は積極的には紹介されてきませんでした。

こうした状況を変えたのはブーローニュ=ビヤンクールの30年代美術館で、1989年の「1920-1940年の植民地的なるもの」展の開催し、植民地美術の常設展示を設けています。また、本年はパリのケ・ブランリ美術館で「遠い世界の絵画」展が開かれるなど、植民地美術が再認識されつつあります。

本講演会では、大戦間期の美術、なかでも植民地美術を専門とし、近年の再認識の動きの中心にいる美術史家ドミニク・ジャラセ氏を招き、アール・デコと美術をめぐる植民地体系、そして近年生まれている植民地美術に対する新しい視点について考察します。

アール・デコの時代、オリエンタリズムやエキゾティシズムへの嗜好はフランスの植民地政策に寄与していました。植民地美術(コロニアル・アート)の実際のシステムは、アール・デコの美意識が花開いた時期と同じ、大戦間期に絶頂に達したこのイデオロギーを支えるために作られたのです。1931年のパリ国際植民地博覧会のために建てられた植民地博物館の建物(現、ポルト・ドレ)は植民地美術の傑作であると同時に、アール・デコ建築および装飾の傑作でもあります。

アール・デコは、エキゾティックな主題のみを発展させただけでなく、現地の人々の手工芸や植民地由来の木材や皮、象牙などの素材に依っていました。つまり植民地の経済システムにも組み込まれていたと言えるのです。アール・デコと植民地美術は密接に深く関係していました。なぜなら両者とも西洋によって推進されたモダニティー、そして世界の多様性に対する支配的な眼差しに関与しているからです。美術は植民地主義の暴力的現実を和らげることができたのです。1960年代以降、脱植民地の時代に辛酸を嘗めたフランスは長い間、植民地美術を隠してきました、私たちはそれを新しい視点によって、そして様々な展覧会を通して新たに発見するのです

ドミニク・ジャラセ

日時:2018年10月20日(土)14:00~
会場:東京都庭園美術館 新館ギャラリー2

講師:ドミニク・ジャラセ氏(美術史家、ミシェル・ド・モンテーニュ=ボルドー第3大学教授)
*逐次通訳がつきます

参加費:無料 ※ただし「エキゾティック×モダン」展の入館料が別途必要。
定員:120名

申込方法:
下記申込フォームよりお申込ください。

*申し込みが定員に達し次第、受付を終了します。お申込いただいてから3日以内にはプログラムの詳細をお知らせするメールをお送りいたしますが、4日を過ぎても当館からの連絡がない場合には、通信トラブルの可能性がありますので、お電話でお問合せください。
*お申込の際にご記入いただくメールアドレス・電話番号等の個人情報は、お申し込みいただいたプログラムに関する連絡事項等を、当美術館からお伝えするために使用させていただきます。その他の目的に使用することはありません。


お問合せ先
東京都庭園美術館 事業企画係 「エキゾティック×モダン」展 講演会担当
Tel 03-3443-0201 Fax 03-3443-3228
E-mail:info@teien-art-museum.ne.jp

  • 関連展覧会

    エキゾティック×モダン アール・デコと異境への眼差し
    2018年10月6日(土)〜 2019年1月14日(月・祝)

  • 講師紹介

  • ドミニク・ジャラセ

    ボルドー・モンテーニュ大学現代美術史教授。パリ第4大学ソルボンヌに博士論文を提出。フランス建築研究所において研究者として展覧会「フランスにおける水の都市」Villes d'eaux en France展に従事。(1983―1985年) その後クレモン=フェラン大学に勤務。「フランスにおけるシナゴーグの時代 1791-1914」(Le Temps des Synagogues en France 1791-1914)(オルセー美術館、1991年)を含む様々な展覧会を企画。ユダヤの遺跡、美術、浴場建築に詳しい。ヨーロッパの浴場遺跡の世界遺産登録における専門家。また、美術史における歴史記述、美術と人類学の関係、特に植民地美術の領域についての研究を行っている。その研究は、ローマにおけるフランスのアカデミーと関わりのおける、大戦間期のアール・デコ及びフランスの美術にも及ぶ。
    植民地美術については「植民地における作家たち」(Nos artistes aux colonies)というタイトルで学会、展覧会及び雑誌を企画。2018年にケ・ブランリ美術館で開催された「遠い世界の絵画」展(Peinture des lointains)のカタログに寄稿。本展に関連して10月10日と11日開催されるシンポジウム「植民地美術―フランスと植民地間におけるアーティスト及び文化産物の循環」(Les Arts coloniaux. Circulation des artistes et des artefacts entre la France et ses colonies)に登壇予定。
    主な著書は以下のとおり。L'Age d'or des synagogues (1991) , Rodin (1993) , Une histoire de synagogues françaises. Entre Occident et Orient (1997) , Synagogues. Une architecture de l'identité juive (2001) , L'art des jardins parisiens (2002) , Guide du patrimoine juif parisien (2003) , Synagogues de Tunisie (2010) , Existe-t-il un art juif ? (2013に再編)



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