東京都庭園美術館では、「対話」を切り口に活動しているファシリテーターやエデュケーターと協働して、ギャラリー・カンバセーションの機会を設けています。
展示室内でおしゃべりをしましょう
美術作品をじっくり見ながら
ただリラックスして静かな空間に座りながら
初めて顔を合わせる人と
いつも一緒に時間を過ごす人と
自分の内面を見つめるために
自分と世界をつなげるために
ここで一緒にカンバセーション(対話)をしましょう
今年度は、展覧会「装飾は流転する」について、様々な発見をして自分の言葉で考えるために、「美術館ウォーク」というプログラムを企画しました。
このプログラムは、「哲学ウォーク」という方法を基に、美術館の展示室の中を参加者全員で歩き、各自が何を発見したか話をするというものです。決められた作品の前で立ち止まって対話をするのではなく、部屋ごとに雰囲気がガラリと変わる展示室内を移動し、さまざまな刺激を受ける中で、気がついたことをふっと言葉にしてみます。「装飾は流転する」展は、装飾とは何だろうか、何のためにあるのだろうかということについて考えてみる展覧会です。(そしてアーティストがそれを考えた軌跡が、作品として展示されています。)一人でじっくり考えるのも楽しいですが、みんなが考えたことを持ち寄って対話をするスタイルで、展覧会を楽しんでみたいと思います。
会場:東京都庭園美術館 新館ギャラリー2
ファシリテーター:荻野亮一(慶應義塾大学/シアタープラクティショナー)1~3回目
神戸和佳子(東京大学/哲学講師)4~5回目
定員:各回15名 受付を終了しました。多数のご応募ありがとうございました。
参加費:500円(別途、展覧会入場料がかかります。詳しくはコチラ)
お問合せ先
東京都庭園美術館 事業企画係 「みんなで作るギャラリー・カンバセーション」担当
Tel 03-3443-0201 Fax 03-3443-3228
E-mail:info@teien-art-museum.ne.jp
荻野亮一(おぎの りょういち)
大阪大学大学院文学研究科博士前期課程修了。慶應義塾大学大学院社会学研究科社会学専攻博士後期課程在学。専攻は、自己表現とケアの社会学。とりわけ若者の生きづらさに対して表現の実践がどのような意味を持っているか研究しています。あわせて演劇団体「記憶の劇場」主宰。個人の記憶を元に観客と共に、問いを考える演劇の創出を目指して、演出家としても活動中です。
神戸和佳子(ごうど わかこ)
東京大学大学院教育学研究科博士課程に在籍。中学・高校での対話的な哲学の授業、親子哲学教室、哲学カフェ、問いや悩みを掘り下げる哲学カウンセリングなど、哲学的に考え語り合うことで人生を豊かにする活動を行っている。共著に『子どもの哲学 考えることをはじめた君へ』(毎日新聞出版)。毎日小学生新聞で「てつがくカフェ」を連載中。
イラスト:熊谷理沙