左:『雨を乞う』(2014年)より Photo: Ryo Mitamura
右:2015年「透明になるためのプラクティス」東京都庭園美術館
左:『雨を乞う』(2014年)より Photo: Ryo Mitamura
右:2015年「透明になるためのプラクティス」東京都庭園美術館
今年度も昨年度に引き続き、「透明になるためのプラクティス」を実施します。
閉館後の旧朝香宮邸の部屋でたった一人過ごす時間、80年前の音に耳を澄ます時間などを経て、アーティストと一緒に表現活動(造形、演奏、身体表現)を行います。自分の身体や心の状態を意識し、身を置いている空間や状況をより純粋な状態で受け取れるようにすること―その状態をこのプログラムでは「透明」と呼んでいます―を目指すプログラムです。
全4日間のプログラム
1日目 | 2016年 | 9月10日 | (土) | 17:00~20:00 | |
2日目 | 9月24日 | (土) | 17:00~20:00 | ||
3日目 | 11月5日 | (土) | 13:00~16:00 | ||
4日目 | 11月19日 | (土) | 15:00~19:00 |
会場:東京都庭園美術館(集合場所などは、参加者の方に別途ご連絡します)
講師:東山佳永(芸術家)
対象・定員:高校生以上 4日間とも参加できる方対象 15名(表現活動の経験の有無は問いません)
参加費:4回分6,000円
昨年のプログラムの様子
お問合せ先
東京都庭園美術館 事業企画係 ラーニング・プログラム担当
Tel 03-3443-0201 Fax 03-3443-3228
E-mail:info@teien-art-museum.ne.jp
東山佳永(とうやま かえ)
空間をしつらえる作家/その時間に存在する踊り手
動きや言葉を編み、物語を生む。
幼少時より動きの軌跡、身体の線の美しさに目覚め、踊りを始める。
土地や場所の声を汲み、状況/情景を構成し時空間を設える。
分野やものごとの隔たりを溶かすような活動で独自のスタイルを築き、あいちトリエンナーレ2013、中之条ビエンナーレ2015、唐櫃美術館2016などの芸術祭や企画に出品。
こどもや大人へのWS、舞台映像出演、詩や物語の執筆や朗読も。
2016年度より、横浜を拠点とし、大倉山にて小学生の放課後の時間を創造する「まちの寺子屋」を企画運営する他、東京都内4つの幼稚園保育園で継続的なWSを行うなど、アーティストとして日常的にこどもたちとの関わる取り組みをしている。
http://touyamakae.net/
Photo: Chihaya Kaminokawa
―美術館が感覚的にはすっかり「自分の場所」となっています。
―普段は隠してしまう感情が自然に発散されていたように思います。
―閉館後の静まり返った美術館で、参加者のみなさんが選んだ部屋で思い思いに踊っていたあの瞬間に、精霊が確かにいる・・・と思いました。通常の鑑賞では感じ取れない深さまで空間の美しさを感じることができ、自分の中から湧き上がってくる動きやイメージがあることも体験できました。
―大人の世界は表現にも技術や経験が先行する。あの場にいた皆は大きな子どもになっていた。あの体験をもっともっと、日常でもしていきたい。