
今回の約3年間の改修では、東京都庭園美術館本館である、旧朝香宮邸の調査や修復を行いました。その内容は文献調査にはじまり、木材、大理石、ガラスなどの資材調査、左官、タイル、建具といった技術調査、壁紙、家具、香水塔などの修復・復原まで…と多岐にわたり、充実した結果が得られました。
今回の「技術者によるギャラリートーク」ではその調査や修復にかかわった現代の"アーキテクツ"の皆さんを講師としてお招きし、本館の空間で実物を見ながら、各分野のスペシャリストならではの視点で、「新しい発見」の数々を語っていただきます。
今回の復原のハイライトのひとつ、殿下居間。そこで使われていた家具も修復しました。展示されている2台の隅棚を実際に見ながら、それぞれのコーナーキャビネットの特徴や違いなどを中心に、長年家具の修復にかかわってこられた黒瀧道信さんにお話をうかがいます。
3月に行ったワークショップ「左官入門!ぬって、デコって、ならして」でも華麗な技術を披露してくださった左官職人の湯田勝弘さんには、本館の天井の漆喰など左官技術の調査をお願いしました。内壁の模様の付け方や道具などのお話を中心に、各室の漆喰の天井やレリーフについてうかがいます。
最後の講師は、本館のガラスや照明の調査を行ってくださった加藤雅久さん。エントランスで皆さんをお迎えするラリックのレリーフや各部屋のオリジナル板ガラス、照明などについてお話をうかがいます。
会場:本館
定員:20名
参加費:1,000円
申込方法:事前申込制・先着順
11月1日(土)より申込フォームでの受付を開始します。
メール info@teien-art-museum.ne.jp または電話 03-3443-0201 でも受付けます。
*メールの場合は下記申込フォームの必須項目および件名にプログラムの名称と日程を書いてお送りください。
お問合せ先
東京都庭園美術館 事業企画係 「アーキテクツによるギャラリートーク」担当
Tel 03-3443-0201 Fax 03-3443-3228
E-mail:info@teien-art-museum.ne.jp