技術者 ( アーキテクツ ) によるギャラリートーク
技術者 によるギャラリートーク
※定員に達しましたので、このプログラムの募集は締め切りました。沢山のご応募をありがとうございました。
今回の約3年間の改修では、東京都庭園美術館本館である、旧朝香宮邸の調査や修復を行いました。その内容は文献調査にはじまり、木材、大理石、ガラスなどの資材調査、左官、タイル、建具といった技術調査、壁紙、家具、香水塔などの修復・復原まで…と多岐にわたり、充実した結果が得られました。
今回の「技術者によるギャラリートーク」ではその調査や修復にかかわった現代の”アーキテクツ”の皆さんを講師としてお招きし、本館の空間で実物を見ながら、各分野のスペシャリストならではの視点で、「新しい発見」の数々を語っていただきます。
11月28日(金)18:30~「家具」
今回の復原のハイライトのひとつ、殿下居間。そこで使われていた家具も修復しました。展示されている2台の隅棚を実際に見ながら、それぞれのコーナーキャビネットの特徴や違いなどを中心に、長年家具の修復にかかわってこられた黒瀧道信さんにお話をうかがいます。
講師:黒瀧道信(デコラティブアートスタジオ主宰 家具道具室内史学会修復部会代表)
英国の大学で主に18世紀のアンティーク家具修復、保存を学び、現地での就労を経験して帰国。現在は特注家具製作、アンティーク家具修復、文化財の修復及び保存、自らの工房で西洋家具彫刻を教える教室を経営。
12月5日(金)18:30~「左官技術」
3月に行ったワークショップ「左官入門!ぬって、デコって、ならして」でも華麗な技術を披露してくださった左官職人の湯田勝弘さんには、本館の天井の漆喰など左官技術の調査をお願いしました。内壁の模様の付け方や道具などのお話を中心に、各室の漆喰の天井やレリーフについてうかがいます。
講師:湯田勝弘(湯田工業)
国産無垢材の漆喰や石膏を扱い伝統的な土壁および石膏装飾などを行う一級左官技能士。左官職人として文化財の修復等を手がけるかたわら、小学校や中学校へ赴き、ワークショップを開催。左官技術の普及につとめている。
12月12日(金)18:30~「ガラス・照明」
最後の講師は、本館のガラスや照明の調査を行ってくださった加藤雅久さん。エントランスで皆さんをお迎えするラリックのレリーフや各部屋のオリジナル板ガラス、照明などについてお話をうかがいます。
講師:加藤雅久(居住技術研究所代表)
武蔵野美術大学大学院修士課程修了。同大学助手,東京理科大学助手を経て,2000年より居住技術研究所主宰。歴史的建造物の内外装材料など技術史的調査を行うかたわら,建築資料の保存問題に取り組む。専門分野は建材産業史・建材行政史。著書に,「昭和初期の博物館建築」「コンパクト設計資料集成<住居>」「図解事典建築のしくみ」(いずれも共著)など。日本建築学会,日本アーカイブズ学会,DOCOMOMO Japan会員。名古屋市在住。
会場:本館
定員:20名
参加費:1,000円
申込方法:事前申込制・先着順
11月1日(土)より申込フォームでの受付を開始します。
メール info@teien-art-museum.ne.jp または電話 03-3443-0201 でも受付けます。
*メールの場合は下記申込フォームの必須項目および件名にプログラムの名称と日程を書いてお送りください。
お問合せ先
東京都庭園美術館 事業企画係 「アーキテクツによるギャラリートーク」担当
Tel 03-3443-0201 Fax 03-3443-3228
E-mail:info@teien-art-museum.ne.jp
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