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ルーシー・リー展―東西をつなぐ優美のうつわ―

会期

202674(土) - 913(日)

時間

10 18

(入館は閉館の30分前まで)
会場
東京都庭園美術館(本館+新館)
休館日

毎週月曜日

ただし7月20日(月)は開館、7月21日(火)は休館
ルーシー・リー展―東西をつなぐ優美のうつわ― 画像

概要

20世紀を代表するイギリスの陶芸家、ルーシー・リー(1902-1995)。オーストリアのウィーンで生まれたルーシー・リーは、ウィーン工芸美術学校で轆轤(ろくろ)を用いた制作に魅了され、陶芸の道へと進みました。作家としての地位を確立しながらも、1938年に戦争で亡命を余儀なくされると、作陶の場をイギリスのロンドンへ移します。ろくろから生み出される優雅なフォルム、象嵌や掻き落とし技法による独創的な文様、そして釉薬によって生み出される豊かな色彩など、彼女の作品がもつ繊細さと凛とした佇まいは、多くの人々を魅了し続けています。

国内では約10年ぶりの回顧展となる本展では、ウィーンで出会ったヨーゼフ・ホフマンや、ロンドン時代に知り合ったバーナード・リーチ、ハンス・コパーなど、リーと交流のあった作家たちの作品をあわせて展示し、日本を中心とした東洋のやきものとの関係性も見直します。制作初期から円熟期まで、リーが出会った場所、もの、人、時代背景を交えながら作品を紐解くことで、その造形の源泉や作品に表された信念に迫る展覧会です。

みどころ

1.国内の貴重なルーシー・リー作品が集結

日本においてルーシー・リーの作品は、1989年に草月会館の展覧会で本格的に紹介され、2010年、2015年の大規模な展覧会を経て、広く親しまれています。本展では、国立工芸館(金沢)に寄託された井内コレクションをはじめとして、国内のルーシー・リーの作品が一堂に会します。日本では約10年ぶりとなる回顧展の機会をお見逃しなく!

2.ルーシー・リーが交流した関連作家の作品も展示

ウィーンで出会ったヨーゼフ・ホフマンや、イギリスで知り合ったバーナード・リーチ、ハンス・コパー、濱田庄司など、リーと交流のあった作家たちの作品もご紹介。洋の東西が入り混じる背景のもと制作されたルーシー・リーの作品を、彼女が生きた時代や出会った人から紐解きます。

3.東京都庭園美術館ならではの展示空間で、ルーシー・リーの造形世界にひたる

東京都庭園美術館の本館は、1933年に朝香宮家の自邸として竣工したアール・デコ建築です。うつわ本来の魅力を引き出す邸宅空間で、ルーシー・リーの繊細かつ優美な造形世界と、旧朝香宮邸の建築空間との対話をお楽しみください。

主な作品展示

  • ルーシー・リー《青釉鉢》1980年頃 井内コレクション(国立工芸館寄託) 撮影:品野 塁

    ルーシー・リー《青釉鉢》1980年頃 井内コレクション(国立工芸館寄託) 撮影:品野 塁
  • ルーシー・リー《コーヒー・セット》1960年頃 国立工芸館蔵 撮影:エス・アンド・ティ フォト

    ルーシー・リー《コーヒー・セット》1960年頃 国立工芸館蔵 撮影:エス・アンド・ティ フォト
  • ルーシー・リー《ボタン》(一部)1940-50年代 公益財団法人岡田文化財団パラミタミュージアム蔵

    ルーシー・リー《ボタン》(一部)1940-50年代 公益財団法人岡田文化財団パラミタミュージアム蔵
  • ルーシー・リー《白釉鎬文花瓶》1976年頃 国立工芸館蔵 撮影:品野 塁

    ルーシー・リー《白釉鎬文花瓶》1976年頃 国立工芸館蔵 撮影:品野 塁
  • ルーシー・リー《マンガン釉線文碗》1970年頃 国立工芸館蔵 撮影:アローアートワークス

    ルーシー・リー《マンガン釉線文碗》1970年頃 国立工芸館蔵 撮影:アローアートワークス
  • ルーシー・リー《鉢》1926年頃 個人蔵 撮影:野村知也

    ルーシー・リー《鉢》1926年頃 個人蔵 撮影:野村知也
  • ルーシー・リー《練り込み花器》1980年頃 井内コレクション(国立工芸館寄託) 撮影:品野 塁

    ルーシー・リー《練り込み花器》1980年頃 井内コレクション(国立工芸館寄託) 撮影:品野 塁
  • ルーシー・リー《ピンク象嵌小鉢》1975-79年頃 国立工芸館蔵 撮影:アローアートワークス

    ルーシー・リー《ピンク象嵌小鉢》1975-79年頃 国立工芸館蔵 撮影:アローアートワークス
  • ルーシー・リー 《ブロンズ釉花器》1980年頃 井内コレクション(国立工芸館寄託) 撮影:品野 塁

    ルーシー・リー 《ブロンズ釉花器》1980年頃 井内コレクション(国立工芸館寄託) 撮影:品野 塁
  • 上野リチ・リックス(装飾)/ヨーゼフ・ホフマン(形)《リキュールグラス》1929年[1917年(形)/1929年(装飾)] 京都国立近代美術館蔵

    上野リチ・リックス(装飾)/ヨーゼフ・ホフマン(形)《リキュールグラス》1929年[1917年(形)/1929年(装飾)] 京都国立近代美術館蔵
  • ハンス・コパー《キクラデス・フォーム》1972年 国立工芸館蔵 撮影:アローアートワークス

    ハンス・コパー《キクラデス・フォーム》1972年 国立工芸館蔵 撮影:アローアートワークス

展覧会基本情報

展覧会名
ルーシー・リー展―東西をつなぐ優美のうつわ―
会期
202674(土) - 913(日)
会場

東京都庭園美術館(本館+新館)
東京都港区白金台5-21-9
ハローダイヤル 050-5541-8600

休館日

毎週月曜日

ただし7月20日(月)は開館、7月21日(火)は休館
開館時間
10:00 - 18:00(入館は閉館の30分前まで)
主催
公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館、東京新聞
特別協力
井内コレクション、京都国立近代美術館
企画協力
国立工芸館
協賛
DNP大日本印刷
年間協賛
戸田建設株式会社、ブルームバーグ、ヴァン クリーフ&アーペル