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トークイベント「近代茶室「光華」の魅力-数寄屋大工の眼、建築史家の眼」

茶室行事

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東京文化財ウイーク2021企画事業
トークイベント 近代茶室「光華」の魅力
-数寄屋大工の眼、建築史家の眼

日本庭園内にある茶室「光華」は、本館と共に重要文化財に指定されています。
設計は武者小路千家の茶人である中川砂村、施工は「昭和の名工」とも呼ばれた数寄屋建築の名手、平田雅哉です。1936年(昭和11)8月に上棟したことは棟札から明らかですが、図面その他関連資料がほとんどなく、竣工年月日さえ未詳です。しかし、平田が手掛けた近代茶室として、また元皇族の邸宅敷地に現存する茶室として、稀有で貴重な建築物と言えます。
そこで、東京文化財ウイーク2021の企画事業として、近代茶室建築の「光華」について、現代の数寄屋大工の眼と、建築史家の眼から紐解き、その魅力に迫ります。もちろん現地見学を含みます。みなさまのご応募をお待ちしております。
※今後の新型コロナウイルスの感染症の推移によっては、募集開始後でも延期あるいは中止となる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

【事前申込制・参加費無料】
日 時:2021年11月6日(土)
午前の部 10:30~12:00
午後の部 13:30~15:00
場 所:東京都庭園美術館 茶室「光華」及び本館スタジオ
講 師:小沢朝江(東海大学工学部建築学科 教授)
久保田豊(水澤工務店 大工棟梁)
川嶋健史(水澤工務店 建築本部長)
定 員:各回10名 ※各回とも定員を超過した場合は抽選

参加費:
無料
ただし美術館への入場料(展覧会入場料又は庭園入場料)が必要です。
申込方法:
受付を終了しました。多数のご応募ありがとうございました。
抽選の結果は、申込締切から1週間以内にメールでお知らせいたします。
申込期間:
2021年10月6日(水)10:00~10月15日(金)17:00

【内容】

  1. 「光華」の沿革
  2. 「光華」に関わった人々
  3. 「光華」の魅力
    ①数寄屋建築の見どころ
    ②近代茶室としての「光華」の魅力
    a. 外観
    b. 立礼席
    c. 広間
    d. 小間
    ③平田雅哉の個性

【新型コロナウイルス感染症対策について】
トークイベントに参加される方は、以下の点についてご協力をお願いいたします。
・当日体調のすぐれない方は、参加をお見送りください。
・美術館の入口で検温をさせていただきます。(37.5℃以上の方は入館できませんので、あらかじめご了承ください)
・手指の消毒をお願いいたします。
・参加者は、マスクの着用をお願いいたします。
・喫茶時にマスクを外す際は、会話はお控えください。
・その他、美術館の諸注意、指示に従っていただきますよう、お願いいたします。

講師紹介

  • 小沢 朝江(おざわ あさえ)

    東海大学工学部建築学科 教授
    専門は日本建築史・日本近代建築史。
    1986年 東京理科大学工学部建築学科卒業、1988年 神奈川大学大学院修士課程修了。博士(工学)。
    著書に『和室学―世界で日本にしかない空間』(共著、平凡社)、『住まいの生命力―清水組住宅の100年』(共著、柏書房)、『明治の皇室建築―国家が求めた〈和風〉像』(吉川弘文館)、『日本住居史』(共著、吉川弘文館)など。

  • 久保田 豊(くぼた ゆたか)

    水澤工務店 大工棟梁
    1979年大工となり、1986年より水澤工務店の専属として社寺・数寄屋住宅・茶室・料亭等の木工事を手掛ける。2003年に棟梁となり現在は棟梁会会長。
    代表作に相国寺東京別院、幕張海浜公園茶室、藤沢車屋など。

  • 川嶋 健史(かわしま たけし)

    水澤工務店 建築本部長
    1982年 日本大学生産工学部建築工学科卒業。同年 水澤工務店に入社。以来現場監督として従事し数寄屋住宅・茶室・料亭・モダン住宅等の施工を手掛ける。
    代表作に豊田市美術館茶室、浜松市茶室、セルリアンタワー金田中、青山浅田、鳥茶屋別亭など。

  • ◆水澤工務店

    1914年 水澤文次郎が東京・芝琴平で創業。
    水澤文次郎は、進取の精神をもつ腕利きの棟梁であり、明治維新以降の西洋化・近代化による日本人の生活様式や住宅建築の変化のなかで生まれた「近代数寄屋」という新しい技法・様式を、自分たちの持ちうる技術と知恵・知識を注いでかたちにした。以来、吉田五十八、村野藤吾、堀口捨己、谷口吉郎などの住宅・茶室を手がけ、その精神を3代100年以上にわたり受け継いでいる。