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みんなで作るギャラリー・カンバセーション 「『こども』を哲学する」

アクセスプログラム


NPO法人アーダコーダ設立記念イベント「やってみよう哲学対話」の様子。(撮影:鈴木智哉)

みんなで作るギャラリー・カンバセーション「『こども』を哲学する」

展示室内でおしゃべりをしましょう
美術作品をじっくり見ながら
ただリラックスして静かな空間に座りながら
初めて顔を合わせる人と
いつも一緒に時間を過ごす人と
自分の内面を見つめるために
自分と世界をつなげるために
ここで一緒にカンバセーション(対話)をしましょう

東京都庭園美術館では、「対話」を切り口に活動しているファシリテーターやエデュケーターと協働して、ギャラリー・カンバセーションの機会を設けています。
今年は、展覧会「こどもとファッション」を出発点として、答えのない問いについてみんなで考える「哲学対話」を行います。

「こどもとファッション」展は、こども服についての展覧会です。でも展覧会は、答えが書いてある教科書や参考書ではありません。観る人が自分なりのクエスチョン(問い)を持つための装置なのです。展示を通して子どもの頃のことを思い出したり、ふとした疑問に出合ったりという「これから始まる探求の入り口」です。「『こども』と『おとな』の違いって何だろう?」「こども時代はいつ終わるんだろう?」「昔の絵の中のこどもは可愛く見えないけれど、可愛さってなんだろう?」「こどもの頃、キャラクターものの服は絶対に親には買ってもらえなかったけれど、おじいちゃんおばあちゃんは買ってくれたのはなぜだろう?」など、いろんな疑問(時にはとても個人的な疑問も)が出てくると思います。
それを一人でじっくり考えるのも楽しいですが、このプログラムでは、「哲学対話」や「哲学カフェ」と呼ばれる、みんなが持ち寄った問いについてグループで対話をするスタイルで、一人一人の中の問いを深めていきます。「哲学」という言葉にちょっと身構えてしまうかもしれませんが、「考えることが大好き!」という意味ですので、哲学のことを知らなくても大丈夫です。みんなで展覧会を見て感想をぽつぽつ言葉にするところからはじめましょう。それから座って、ゆったりと対話の時間を過ごします。

2016年
7月29日(金)14:00-17:00 おとなの回
8月8日(月)14:00-17:00 こどもとおとなの回

会場:東京都庭園美術館 新館ギャラリー2
ファシリテーター:土屋陽介(立教大学講師)、神戸和佳子(東京大学)

参加費:
一律 500円(別途、展覧会入場料がかかります。詳しくはコチラ
対象:
おとなの回 高校生以上
こどもとおとなの回 小学生~大人対象
(こどもグループとおとなグループに分かれて対話をするので、親子で参加してもグループは別になります。
こどもだけの参加、おとなだけの参加もウェルカムです)
定員:
おとなの回 30名/こどもとおとなの回 30名

*未就学のお子様を同伴で参加される方、視覚や聴覚に障害があるなどサポートが必要な方は、事前にご相談ください。

申込〆切:
お申込みは締め切りました。

お問合せ先
東京都庭園美術館 事業企画係「みんなで作るギャラリー・カンバセーション」担当
Tel 03-3443-0201 Fax 03-3443-3228
E-mail:info@teien-art-museum.ne.jp

ファシリテーター紹介

  • 土屋陽介(つちや ようすけ)立教大学兼任講師。開智中学・高等学校「哲学対話」担当。NPO法人「こども哲学 おとな哲学 アーダコーダ」理事。千葉大学大学院社会文化科学研究科博士課程単位修得退学。専門は子どもの哲学・哲学教育・現代哲学。監修・共著に『こころのナゾとき』(成美堂出版)、共著に『子どもの哲学:考えることをはじめた君へ』(毎日新聞出版)、共訳にマシュー・リップマン著『探求の共同体:考えるための教室』など。毎日小学生新聞で「てつがくカフェ」を連載中。

  • 神戸和佳子(ごうど わかこ)東京大学大学院教育学研究科博士課程に在籍。東洋大学京北中学高等学校、開智中学・高等学校にて、対話を中心とした哲学の授業を行っている。共著に『子どもの哲学:考えることをはじめた君へ』(毎日新聞出版)、『こころのナゾとき』(成美堂出版)。毎日小学生新聞で「てつがくカフェ」を連載中。