ガラスを素材としたエレガントな作品の数々で、アール・デコの時代を切り開いたルネ・ラリック(1860-1945)。
ガラスは加工が容易で量産にも適していることから、時代の変化とともに、19世紀末頃より日常生活のなかに急速に普及していきました。アール・ヌーヴォーの時代にジュエリーを手がけていた頃から、貴石に代わる新素材としてガラスを用いていたラリックは、20世紀に入ると、芸術性と実用性を兼ね備えた独自のガラス作品によって、新時代を創出したのです。
透き通る光の清らかさや貴金属を思わせる重厚な輝きなど、ラリックのガラス作品にはフランス装飾美術の精神「ラール・ド・ヴィーヴル(生活の芸術)」が豊かに受け継がれています。
本展は、世界屈指のガラス・コレクションを有する北澤美術館所蔵のルネ・ラリック作品より、アール・デコの時代を代表する名品約220点を厳選し、正面玄関ガラスレリーフ扉など、ラリックの作品が内部を飾る「アール・デコの館」旧朝香宮邸を舞台にご紹介するものです。
さらに、朝香宮家が旧蔵していたラリック作品や、昭和天皇が皇太子時代に外遊の記念にパリから持ち帰った花瓶なども併せて特別展示いたします。
展覧会名:
北澤美術館所蔵 ルネ・ラリック
アール・デコのガラス モダン・エレガンスの美
会期:
2020年2月1日(土)– 4月7日(火) 2月28日(金)
※新型コロナウイルスによる全館休館のため
会場:
東京都庭園美術館(本館+新館ギャラリー1)
東京都港区白金台5-21-9
ハローダイヤル 03-5777-8600
休館日:
第2・第4水曜日(2/12、2/26、3/11、3/25)
開館時間:
10:00–18:00(入館は17:30まで)
ただし、3/27、3/28、4/3、4/4は、夜間開館のため20:00まで(入館は19:30まで)
観覧料:
当日 | 前売・団体 | |
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一般 | 当日1,100円 | 前売・団体880円 |
大学生(専修・各種専門学校含む) | 当日880円 | 前売・団体700円 |
中学生・高校生 | 当日550円 | 前売・団体440円 |
65歳以上 | 当日550円 | 前売・団体440円 |
*前売り券 e+(イープラス) http://eplus.jpにてオンライン販売いたします。
*団体は20名以上
*小学生以下及び都内在住在学の中学生は無料
*身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付き添いの方2名は無料
*教育活動として教師が引率する都内の小・中・高校生および教師は無料(事前の申請が必要)
*第3水曜日(シルバーデー)は65歳以上の方は無料
主催:
公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館
NHK
NHKプロモーション
特別協力:
公益財団法人北澤美術館
後援:
在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
年間協賛:
戸田建設株式会社、ブルームバーグ・エル・ピー
上段左から:旧朝香宮邸正面玄関ガラスレリーフ扉(部分)1933年 東京都庭園美術館蔵、香水瓶《牧神のくちづけ》 モリナール社 1928年(右から3番目)ほか香水瓶各種 北澤美術館蔵、花瓶《ナディカ》1930年 北澤美術館蔵
中段左から:デザイン画《朝香宮邸玄関扉》1931年 北澤美術館蔵、テーブル・センターピース《火の鳥》1922年 個人蔵
下段左から:花瓶《ピエールフォン》1926年 北澤美術館蔵、シール・ペルデュ 水差《小さな牧神の顔》1922年 北澤美術館蔵、カーマスコット《スピード》オパルセント 1929年 北澤美術館蔵
ページ上部:テーブル・センターピース《三羽の孔雀》(部分)1920年 北澤美術館蔵
撮影(北澤美術館蔵作品):清水哲郎