コレクション Collection

東京都庭園美術館では、建物公開事業に活用するため、旧朝香宮邸やアール・デコ様式との関連を有する美術品や資料を収集・保管しています。このページでは、東京都庭園美術館が収集・保管している美術品・資料等をご紹介しています。
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In its quest to put the Former Residence of Prince Asaka to its best possible use, the Tokyo Metropolitan Teien Art Museum is engaged in creating and maintaining a collection of artworks and documents pertaining to Art Deco and the Residence itself. The Collection is a database listing the materials and artworks in the Museum’s collection.

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作品情報Identification
  • 作品名 Title :

    電話台

    Telephone table

  • 作者 Artist :

    アンリ・ラパン
    Henri Rapin

  • 制作年 Date :

    1932年頃
    c.1932

  • 寸法 Dimensions :

    120×35×35㎝

  • 収蔵番号 Collection Number :

    1999-0331-07

  • 数量 :

    1

  • 素材技法 :

    木材(ウォルナット)、電灯

  • タグ :

    1930年代 / アール・デコ / 朝香宮邸 / 調度 / 木工 / 家具

作家解説

アンリ・ラパン(Henri Rapin, 1873‒1939)
画家、室内装飾家、デザイナー。フランス・パリ生まれ。パリ国立美術学校で新古典主義の画家ジャン=レオン・ジェロームに師事し、1898年よりフランス芸術家協会のサロンに絵画を出品していた。1900年頃には家具や装飾品を出品しはじめ、次第に装飾芸術の世界でその才能を発揮するようになる。建築、室内装飾、家具、壁画、ステンドグラス、陶磁器など幅広い分野で、贅沢な素材と細やかな技巧、豊かな色彩を特徴とするラパンのスタイルが注目された。1920‒34 年にかけて国立セーヴル製陶所の芸術顧問、および装飾美術家協会の副会長に就任。1925年のアール・デコ博覧会では、《フランス大使館》や《国立セーヴル製陶所》など、数々のパヴィリオンの企画やデザインを担当した。朝香宮邸では、大広間、大客室、小客室、次室、大食堂、殿下書斎および居間の全7室の内装デザインを手掛けている。仕事仲間であった同時代の作家たちの作品を効果的に取り入れながら、自らも壁画を描き、「香水塔」や家具をデザインするなど、調和のとれたアール・デコの空間を創り上げた。

作品解説Descriptions

朝香宮邸の2階書斎に設置された電話台。建設の内装設計に関わったアンリ・ラパンによるデザインで、同じく書斎に置かれた机、椅子、絨毯と共に揃いで制作されたと考えられる。木材にはウォルナット(クルミ材)が用いられ、シンメトリーな木目の美しさが際立っている。上部の電話置き部分には電灯が仕込まれており、暗い時でも手元が明るいように工夫がなされていた。

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