ロトチェンコ+ステパーノワ ロシア構成主義のまなざし
2010年4月24日(土)〜6月20日(日)

 ロシア革命に前後して、芸術の革命を目指したロシア・アヴァンギャルドにいま世界的な注目が集まっています。当時の若い芸術家たちは芸術の創造に特権的に閉じこもることなく、積極的に社会と関わり、日常生活のなかに芸術を持ち込もうとしました。
この新たな動向、「構成主義」を担った芸術家こそアレクサンドル・ロトチェンコ(1891-1956)とその妻ワルワーラ・ステパーノワ(1894-1958)です。彼らは、それぞれに絵画の革新を目指す一方で、デザインの領域に進んでいきます。またロトチェンコは、写真においても独自の世界を切り開きました。彼らが何を見つめ、何を目指したかを、絵画、グラフィック(ドローイング・版画)、空間構成、建築、デザイン、演劇、書籍・ポスター、写真の8ジャンルにわたって、ロシア国立プーシキン美術館等の作品170点により紹介します。