没後25年 有元利夫展─天空の音楽
2010年7月3日(土)〜9月5日(日)

 「ロマネスクな異色新人」としてデビューし、「画壇のシンデレラボーイ」とも呼ばれた有元利夫(1946〜1985)は、38歳の若さで世を去りました。西洋のフレスコ画と日本の仏画に共通点を見いだし、岩絵具や箔などの技法を用いた古色を帯びた独特の画風は、今なお人々を魅了し続けます。東京藝術大学の買い上げとなった卒業制作《私にとってのピエロ・デラ・フランチェスカ》(連作のうち5点を出品)をはじめ、画家の登竜門ともいわれた安井賞を受賞した《室内楽》や、作家としての転機となった《花降る日》などの代表作を多数展示します。自らも作曲を行った有元の絵画には、音楽が漂うような独自の絵画世界がひろがります。本展では本画のほか、版画、彫刻などもあわせて展示し、遺愛の品や写真資料なども加え、作家の人となりや制作の背景にも迫る、画家有元利夫の回顧展です。
http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/arimoto/index.html