江戸時代、鎖国下の日本にわずかに開いた窓「長崎」からは、世界に向けて日本文化が豊かに発信されました。その代表例である今日「古伊万里」の名で知られる輸出用に焼かれた磁器に焦点をあて、パリを中心にヨーロッパで蒐集された選りすぐりの作品約200点をご紹介します。2009年は、オランダ東インド会社による本格的な伊万里焼きの輸出が開始されてから350年目にあたります。本展はこれを記念し、中国の模倣にはじまった輸出初期の寛文様式から、柿右衛門などの色絵が好評を博する延宝様式、宮殿装飾のための大型の壺なども焼かれた、豪華な
本展では日本と西洋の文化交流と融合の過程を、海を渡った古伊万里から感じていただくことができるでしょう。