世界に誇る和製テーブルウェア オールドノリタケと懐かしの洋食器
  2008年4月17日(木)〜6月15日(日)

 日本の洋食器の変遷を文化史的な視点から捉えて収集してきた守屋コレクションを中心に200点余りの作品により、明治から昭和戦前期までのわが国における洋食器文化の定着と発展の軌跡を展観するものです。
日本の洋食器は、殖産興業政策からヨーロッパの様式を模倣・学習することからはじまり、その過程で現在「オールドノリタケ」と呼ばれている輸出用陶磁器も生まれてきました。やがて日本人の好みにあった装飾手法を応用して和洋融合のデザインが生み出され、名実ともに日本独自の洋食器文化が花開くこととなります。

 本展はそのような明治から大正期における輸出用陶磁器を概観したうえで、世に大正ロマン、昭和モダンといわれ日本人の好むデザインへと発展した洋風陶磁器を一堂に会し回顧する総合的な展覧会としました。今に息づく素晴らしいデザイン、懐かしい意匠をご堪能ください。