モダン日本の里帰り 大正シック ―ホノルル美術館所蔵品より―
  2007年 4月14日(土)―7月1日(日)

 明治と昭和の間にはさまれた大正時代は15年という短い間でしたが、大正デモクラシーの気運とともに個人の主観性やロマンチシズムを尊重する気風が芽生え、西洋モダニズムやアール・デコの影響を受けた独特の文化や芸術表現が花開いた時代でした。
本展の出品作品は、世界的に高い評価を受けているホノルル美術館の日本美術コレクションから、人間性豊かでロマンティックな香りを漂わせた大正時代から昭和戦前期にかけての作品を、同館の学芸員が選んだものです。
展覧会は「大正の絵画と版画」「装飾美術」「モダンな着物」「なつかしの流行歌の本」で構成され、モボ、モガなどの時代風俗を描いた日本画、アール・デコの影響を受けた、ユニークで斬新な柄のデザインの着物や工芸品など約80点が、新たな視点でとらえられています。

2002年にホノルルで開催された後、アメリカ国内を巡回し好評を博した本展では、私たち日本人がこれまで気づかなかった新たな魅力を発見することができるでしょう。