アール・デコ・ジュエリー
 −宝飾デザインの鬼才シャルル・ジャコーと輝ける時代−
  2006年10月14日(土)- 2007年1月14日(日)

 シャルル・ジャコーは20世紀前半のアール・デコの時代にカルティエで活躍した宝飾デザイナーでした。
  1909年、高級宝飾店が軒を連ねるパリ、ラ・ペ通りのカルティエで、ジャコーの才能溢れるデザイン画は3代目ルイ・カルティエの目に止まり、華麗な色彩と幾何学的な形を駆使した独創的な宝飾品が数多く制作されました。美しいジュエリーを生み出す源である彼のデザイン画は、宝石同様に繊細な色彩と透明感のある輝きを持つ芸術作品といえるもので、"ジュエリー・デザインのピカソ"と評されたほどです。
  パリのプティ・パレ美術館では、シャルル・ジャコーの子孫の方から寄贈された4500点の宝飾デザイン画コレクションを所蔵しています。

  本展では、輝きの詩人ジャコーの革新性と高貴さを併せ持つ宝飾デザイン画約170点を軸とし、彼の創造性がフェミニティと深いつながりがあることを理解していただくために、フランス・ファッションを身にまとった女性像の肖像画6点や同時代のファッション誌『ガゼット・デュ・ボン・トン』などからポショワール(ステンシル版画)58点を展示いたします。またジャコーのデザインを元に世に送り出された宝飾品やブシュロン、ラリックなど同時代の装身具35点が展覧会に輝きを添えます。