東京都庭園美術館




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展覧会の見どころ

その1:日本初公開!碓井コレクション


 本展に出品されている碓井コレクションは碓井文夫氏(1932~)により収集された古伊万里のコレクションです。碓井氏は、1994年から生活拠点をパリに移し、現地で出会った古伊万里の美しさに魅了されたことをきっかけに、独自に収集を始めました。17世紀、ヨーロッパの王侯貴族の間で流行した作品をはじめ、日本では見ることのできない独特のデザインなど、日本から輸出された1659年から明治後半にかけての磁器コレクションは1,000点におよび、その希少性、質の高さと状態の良さには定評があります。本展は碓井コレクションをまとめて紹介する世界で初めての機会です。

その2:ヨーロッパの宮殿を飾った磁器


 オランダの東インド会社からヨーロッパ諸国にもたらされた磁器の多くは、宮廷をはじめとする王侯貴族の館で保存されていました。それは17世紀ヨーロッパにおける磁器が、その希少性、神秘性により、金銀財宝や宝石と同じように高価なものでした。そのため、王侯貴族は蒐集した磁器を宝物のように室内に飾りました。
  さて、右の写真はプロイセン(現在のドイツ)のシャルロッテンブルグ宮殿の「磁器の間」です。今回はシャルロッテンブルグ宮殿の作品は出品されませんが、宮殿で磁器がどのように飾られていたかを写真から想像できることでしょう。たくさんの磁器で壁面を埋め尽くすように飾られた「磁器の間」は、王侯貴族にとってまさに富と権力のステータスシンボルだったのです。

その3:東西文化の融合-2つの時代


 東京都庭園美術館は、19世紀から20世紀初頭にヨーロッパを席巻したジャポニスムの影響を受けた、アール・デコ様式の室内装飾を用いた建物です。それを遡ること200年以上前にも、ヨーロッパに影響を与えた日本の文化がありました。江戸時代前期に有田で焼かれた日本の磁器です。本展では、ヨーロッパの宮殿を豊かに飾り、その後のヨーロッパ製陶史にも大きな影響を与えた古伊万里の美しさをご覧いただけます。17世紀と20世紀、2つの時代のそれぞれの東西文化の交流と融合の過程を、庭園美術館ならではの空間でお楽しみください。


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