
一般1,000(800)円、
大学生(専修・各種専門学校含む)800(640)円
小·中·高校生および65歳以上500(400)円
*( )内は20名様以上の団体料金
*未就学児、障害のある方とその介護者1名、教育活動として教師の引率する都内の小·中·高校生および教師は無料(事前の申請が必要です)
*第3水曜日は65歳以上の方は無料
陶磁器でできたアクセサリー(ブローチ、ループタイなど)を身につけて来館されたお客様は、展覧会観覧料より100円をお引きいたします。
主催 : 財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館、日本経済新聞社
後援 : オランダ王国大使館、東京都、フランス大使館
協賛 : NEC、日本興亜損害保険
特別協力: USUI COLLECTION
協力 : 日本航空
監修 : 大橋康二(前・佐賀県立九州陶磁文化館館長)
年間協賛: 東京ガス、戸田建設
巡回日程: 九州国立博物館 2010年4月6日(火)-6月13日(日)、MOA美術館 2010年7月17日(土)-10月3日(日)、
兵庫陶芸美術館 2010年10月16日(土)-2011年1月10日(月・祝)
江戸時代、鎖国下の日本からも世界に向けて豊かな日本文化が発信されていました。その代表的な例が有田を中心に輸出用に焼かれた磁器です。今年10月15日は、日本磁器が初めてヨーロッパに向けて公式に輸出されてから350年目に当たります。本展はこれを記念し、ヨーロッパに渡った古伊万里を蒐集した碓井コレクションの中から、選りすぐりの名品を紹介します。中国磁器の模倣に始まった有田磁器は、日本独自の美意識と技術の発展により、本場中国を凌駕するまでに成熟していきます。磁器制作の技術が無かった時代のヨーロッパにとって、白く美しい東洋の磁器はあこがれの的でした。また、磁器は入手の困難さから、権威の象徴として王侯貴族の宮殿を豊かに飾る装飾品としても用いられていました。その後のヨーロッパ製陶史にも大きな影響を与えた古伊万里からは、東西文化の交流と融合の過程を感じていただけることでしょう。輸出用に焼かれ、日本国内では見ることのできない貴重な作品の数々も見どころです。

大航海時代、オランダ東インド会社は、戦乱により輸入がままならなくなった中国磁器に変わり、新たな供給源として日本の有田に注目しました。有田磁器のヨーロッパ輸出が本格的に始まった1659年から1660年代にかけて最も輸出量が多かった時代を取り上げます。
オランダ商社の厳しい注文に応え、1670年代には傷もゆがみもない完璧な乳白色の素地と、繊細な絵付けを施した色絵磁器が誕生します。第2章ではヨーロッパで好評を博した柿右衛門様式など、日本独自の美意識により発展した有田磁器の数々を紹介いたします。
元禄太平の時代、有田では絢爛豪華な金襴手の磁器が焼かれるようになります。宮殿の装飾品として、より大型の壺・瓶が注文され、総高90cmもの大型壺も作られました。しかし、この時期は1684年に清朝により国内統一を果たした中国が、磁器輸出を本格的に再開したこともあり、ヨーロッパ磁器市場は景徳鎮磁器と有田磁器の競争の時代に入ります。
有田磁器は、復興を果たした中国の景徳鎮磁器との価格競争に敗れ、1757年には公式輸出も終わりをつげます。江戸幕府による貿易制限、オランダの衰退、マイセンに始まるヨーロッパでの磁器生産の拡大など、日本の輸出磁器を取り巻く状況は大きく変化し、私貿易による有田磁器の輸出のみとなりました。第4章では公式輸出最末期の特徴的な磁器を紹介します。